全国各地で甚大な被害をもたらした台風18号が、ようやく日本の陸地を離れようとしております。
お亡くなりになられた方には、心よりお悔やみ申し上げますと共に、ケガをされた方や家屋への被害、また季節柄、収穫時期とあって、この収穫の喜びを感じるために長い期間をかけて育ててきたところ、せっかくの農作物が被害にあわれた方々には、本当につらい思いをしていることと、心中お察し申し上げます。
自然による猛威は、人間のなすすべもなくやりたい放題で、去っていこうとしています。
こんなに文明・文化が発達しても、やはり自然には逆らうことは出来ないのでしょうか?または、逆らいつづけたしわ寄せが今こうして出てしまっているのでしょうか?
忘れもしない2年前の7月16日、私たちの暮らしております新潟県柏崎市を中心とした中越沖地震。
当社もその年の2月に最新型レーザー加工機を導入、3月に板金部門の本社工場移設、4月には現在の本社工場敷地に事務所棟を建設され、本社機能が移転というように、気持ちも新たに従業員一同頑張る決意ではじまった平成19年度でしたのに、夏の大規模地震で一転、工場内外はもとより従業員の家屋にも全壊、大規模半壊と甚大な被害をもたらし、工場にかけつけた私たちをただ呆然とさせました。
不幸中の幸いだったのが、当日は社休日で出勤していたものが誰もいなかったことで、万一出勤していたならばと思うと背筋が凍るような状況になっておりました。
私は当時、導入したレーザー加工機を板金部門の主力機として活躍させるべく、板金チームとともに立ち上げに四苦八苦しておりまして、ようやく主力機といえるレベルに稼動してきたと思えてきたところに、この地震。
このレーザー加工機一つとっても、結果的には致命的な痛手は負わなかったものの、複数の装置でシステム化された設備が各々てんでバラバラな方向へずれ、フレームはわん曲し、電源を入れてもシステムがまともに立ち上がらないような状況で、ここまで苦労したのに、なんでこんな目にあうの?といった感じでした。
そのほかも工場自体も、各種機械設備も各々大小様々な被害にあったのですが、お得意先様各位、各機械メーカー様、発注先の鋼材、工具等業者様、協力会社様など全国各地、多くのみなさまの速かな心暖まるお心遣いや手助けのおかげで、1ヶ月かからずに、ほぼ通常稼動と同等レベルに復帰させることができました。
北星製作所はあのときの感謝の気持ちを忘れていません。
ただの一従業員の私が言うのもなんですが、この与えられた試練を自分たちの力だけで乗り越えようとしても、それはおそらく北星製作所の長い歴史のなかでもかなり高すぎるハードルだったと思います。
日頃よりおつきあいさせていただいている多くの方々のお力をお借りして、北星製作所は成り立っているんだなぁと本当に感じました。
運命には逆らえないかもしれません。でも、こうして北星製作所を育んでくださる方々への感謝の気持ちを失わないように努力を積み重ねて行けば、その先に明るい未来があるような気がしています。
管理部 オグロ
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