溶接

設備情報

TIG溶接機

精密溶接から大型溶接構造体の仮付け、非鉄金属溶接まで幅広く対応!

当社が一番多くの技能者を有しているのが溶接部門で、この技能者ひとりひとりにTIG溶接機が配備されております。

このTIG溶接機、アーク熱による溶接対象物の溶融操作と、溶接棒の溶融操作がそれぞれ独立して行えますので、溶け込みや溶着する量の調整が容易に行えますし、 半自動溶接機と同じように不活性ガスでシールドしますので、大気による溶接対象物の酸化や窒化が防げ、スパッタやヒュームも比較的少ないことから、精密溶接から大型溶接構造体の仮付けまで、またステンレスやアルミといった非鉄金属の溶接にも適応でき、幅広い用途で使用しております。

余談ですが、このTIG溶接機を使っているときは、強い光が出て、たしかに溶接をしているのに火花が飛び散らないのが独特なので、遠くからみても「あぁ、今TIG溶接してるんだぁ。」と分かってしまいます。(笑)

多くのアーク溶接、ステンレス鋼溶接の技能資格保有者による確かな技術

TIG溶接は、一見簡単そうに見えて、その柔軟性から職人の技が必要になり、ましてや溶接棒を添加する場合は、右手でトーチ、左手で溶接棒と両手を使うためさらなる熟練が必要となります。

当社の溶接部門には、(社)日本溶接協会の手溶接(アーク溶接)、ステンレス鋼溶接といった技能資格をパスした確かな腕を持つ技能者を数多く配置し、対応いたしております。

ハコものづくりのスペシャリスト

複数のパーツを溶接して組み上げていく、「ハコもの」づくりの段取りのなかで、TIG溶接による仮付けの手順から、半自動溶接機やロボットを使った本付けに至るまで、この溶接部門が特に、ほかの同業者さんと比較しての違いや差が出ているのではないかと思っております。

当社では、蓄積された沢山のノウハウと確かな技術で、これからもお客様に「ハコもの」づくりのスペシャリストとして、信頼していただけるよう努めてまいります。

Co2半自動溶接機

「ハコもの」づくりに欠かせない。溶接職人の技を魅せる武器!

TIG溶接機同様、溶接部門の技能者ひとりひとりにCo2半自動アーク溶接機が配備されております。

この半自動溶接機、溶接ワイヤーもシールドガスも連続的に長時間供給できるので、手棒溶接と比較してその能率は圧倒的に高く、量産性も追求した「ハコもの」づくりを主体とする当社では、絶対に欠かすことの出来ない機械です。

半自動溶接はガスシールドの溶接なので風に弱いため、当社では全て工場内で窓も極力閉めた状態で使われておりますので、夏場は特にエンジニアにとって過酷ではありますが、当社のエンジニアは「お客様には、季節に関わらずいつでもよい製品を」をテーマに、通年通じて、情熱を持ちながらひたむきに取り組んでおります。本当に我慢強いというか、私も同じ働く仲間のひとりとしてその姿勢には頭が下がります。

半自動溶接の技能資格保有者が対応

半自動溶接も、きれいな火花、きれいなビードを出すには熟練した技が必要で、比較的初心者と熟練技能者の溶接結果は、ほぼ誰がみても一目瞭然で分かってしまうほどです。

当社では、半自動溶接についても、(社)日本溶接協会の技能資格をパスした確かな腕を持つ熟練技能者を数多く配置し、対応いたしております。

炭酸ガスアーク溶接、ミグ溶接、マグ溶接

半自動溶接機では使うガスの種類や、溶接の対象金属などのちがいで様々な溶接方法をとることが可能です。

炭酸ガスアーク溶接、ミグ溶接、マグ溶接など、お客様のご指定があればもちろん、お客様がつくりたい製品の内容をお聞かせいただけましたら、適切な溶接方法を当社のほうでご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

スタッド溶接機

コツはいりますが・・・。ラクラク簡単にスタッド(おねじ、めねじ、位置決めタイプのピンなど)を溶接。しかもキレイ。

当社はスタッド溶接機も保有しております。

スタッド溶接とは、専用ガンと専用溶接機が一対となった構造で、スタッドと呼ばれるおねじなど(位置決めタイプのピンやめねじもあります)のピンを、専用ガンに装着して溶接対象物に押し当てスイッチを入れるだけで短時間で自動的に溶接が行えるスグレモノです。

簡単とは申しましが、スタッド溶接は、溶接棒や溶接ワイヤーを用いず、スタッドそのものが溶接材となっておりますので、スタッドそのものの品質はもちろん、溶接対象物によって細かな調整を行ったうえではじめてキレイで確かな溶着が保証されます。

このスタッド溶接に関しても、当社は高い実績とノウハウを有しておりますので、写真のようなピン溶接も含んだカバーの製作なども、ぜひ当社までお問い合わせください。

スポット溶接機

スポット溶接(抵抗溶接)も対応しています

スポット溶接は、溶接したい部品同士に電気を流し、その抵抗熱で金属を溶かして接合します。

特に薄い板の接合に適しており、薄板のカバー製作時に多用したりします。
鉄板はもちろん、電気抵抗を使った溶接方法ですので、比較的電気を通しにくいステンレス素材の板の接合もOKです。また、ピンポイントに一瞬だけ行う溶接方法なので接合部周囲にほとんど影響が及ばず、比較的手軽にしっかりとキレイに接合できる側面もあります。

ロボット溶接機

7台の溶接ロボットが、「ハコもの」づくりをより確実に、よりスピーディなものに。

当社は、アーク溶接ロボットシステムを計7システム稼動させております。

この溶接ロボットの導入からはや25年が経過しました。当社は、溶接ロボットの黎明期からこの採用と運用に着手し、独自のノウハウを構築してまいりました。
まさに、この溶接ロボット導入からの歴史が、当社が「ハコもの」づくりのスペシャリストとして活動を行ってきた歴史そのものであります。

これら溶接ロボットを使いこなすことで、高品質な「ハコもの」をお客様の必要量、計画的にご提供することを実現しております。

最新溶接ロボットも導入、運用中!

こちらは、神戸製鋼製のARCMAN-MPです。
もっとも新しく導入したロボットシステムですが、2つの電極を溶接線に対し平行に配置し、それぞれ独立した溶接条件で制御しながら効率の高い溶接するタンデム溶接で、その溶接条件・溶接ノウハウをデータバンク化することで操作性がかなり向上しております。
さらに、様々なツールに持ち替えられるようハンドリング能力もアップされておりますし、オペレーティング画面が見やすくなったり、コントローラ自体も速く、操作しやすくなっていたりと、細かなところも進化しています。

当社は現在、この最新機の能力を最大限に発揮できるように、その運用方法の研究に努めています。

溶接ロボットと溶接治具

溶接ロボットを高い稼働率で動かすには、手際よく段取りができるようなワークを固定する治具が必要だったりします。

当社は、これら溶接治具の設計から製作も日頃から行っており、ここにも長年培われてきた生産技術が反映されています。

ティーチングに熟練技能者のノウハウが生きる

溶接ロボットにその溶接手順を仕込むのは人間です。
ティーチングといった作業になりますが、ここに熟練技能者が携わり、溶接ロボットにその「職人の技」を仕込んでいくわけです。

溶接ロボットを導入して、ただ動かせば効率のよい品質の高い溶接が実現できるなんてことはありません。そんな甘い考えでは、かえって非効率な、品質もイマイチな製品になってしまいます。
当社では、溶接ロボットが熟練された職人の腕となって手際よく確かな溶接をすべく、その研究にも余念がありません。

ロボットメーカーをも唸らせる活用

当社の溶接ロボットシステム一番古いもので、20年以上経過しました。
しかも、これまで休むことなく高稼働率を誇りながら、今もなお現役で活躍中です。

たしかに長い歴史のなかにはトラブルもございましたが、当社はこのロボットの能力を最大限に生かすべく考え、かつ長い間活躍できるよう工夫してきた結果、現在もバリバリ働いている状態です。

ある日、この溶接ロボットメーカーさんがお越しになられた際に「こんなに上手に長きに渡り、使いこなしている業者はそうそういませんよ!」とおっしゃって下さいました。
お褒めの言葉、有難うございます!!

レーザ溶接機(DiskLaser)

変形、歪み、溶接範囲も最小限。超精密溶接や美観を大事にしたい製品に大活躍!

当社のレーザ溶接機は、トルンプ社のYAG個体レーザ「DiskLaser」を使用。(最近世間でファイバーレーザと言われているものと同等だとお考えください。)従来のランプ式YAGレーザと比べて高いエネルギー効率を発揮。低コスト、高品質に加え、銅などの高反射材の溶接や切断も可能です。(実際は結構難しいんですけど…)しかもパルスではなく、CW連続発振により速度が早く、なめらかで美しい溶接仕上がりになります。とにかく一度見て、お試しください。溶接の概念が変わることでしょう。

技術紹介

TIG溶接、半自動アーク溶接、スポット溶接、YAGレーザー溶接など、様々な溶接施工に対応

単に溶接といっても、その工法は様々なものがあります。
当社では、TIG溶接、半自動アーク溶接、スポット溶接、YAGレーザー溶接、また産業用ロボットを使ったロボット溶接まで様々な溶接施工に対応いたしております。

溶接する材質としては、鉄はもとより、ステンレスなどの非鉄金属溶接にも対応でき、部材の厚さでは、1mm未満の薄板から20mm以上の厚板、製品サイズでは、指先ほどの小さな部品から、人の背丈よりも大きい構造体の溶接まで柔軟に対応しております。

溶接の種類溶接機メーカー、使用ガス等
TIG溶接ダイヘン他(アルゴンガス)
半自動アーク溶接ダイヘン他(炭酸ガス)
スポット溶接向洋技研 パナソニック
スタッド溶接日本ドライブイット
YAGレーザー溶接トルンプ
ロボット溶接神戸製鋼、パナソニック

多くの資格保有者が、「安心できる製品」づくり

当社の溶接部門は、全ての部門の中で一番多くの技能者を配置しています。
さらに、その中でも多くが、TIG溶接、半自動アーク溶接、ステンレス溶接といった技能資格を保有しています。

長きにわたる製缶板金業の歴史の積み重ねによる技術の伝承も行っていますが、公的にも認められる確かな技術で、お客様に安心してお使いいただける製品づくりに取り組んでおります。

導入後25年。
溶接ロボットを自在に使いこなす独自のノウハウ。

当社は昭和59年、いちはやく溶接ロボットの採用と運用に着手、産業用ロボット黎明期には既に専用治具設計や、プログラミング技術によるさらなる合理化と次のステップに入っており、他社より一歩進んだ取り組みをしてまいりました。

この独自のノウハウの構築が、今日、絶対の自信をもつ溶接ロボットの運用技術となって、お客様へご提供できるサービスの質を向上させている要因にもなっています。

量産化には治具が命。でも・・・。

量産時には特に、溶接の品質を安定させるために、これまでどうしても複雑な溶接治具が必要でした。
しかし、小ロット化が進むなかで、それを必要としない工法、治具レス工法への転換が重要なテーマとなっております。

当社は、溶接治具設計・製造も得意としておりますが、同時に、できるだけ溶接治具を使わない施工方法の研究にも常に取り組んでおります。

卓越した職人の技と先端ロボット技術のコラボレーション

当社の溶接部門では、お客様のニーズに併せて、洗練された技術を持った技能者と先端の溶接ロボットシステムがそれぞれ効率よく対応できるように、綿密でありながら柔軟性を持たせたスケジュールを組み立て、日々の生産活動に取り組んでおります。
このスケジュール管理により、試作や小ロット生産といった小回りを利かせスピードが要求されるものから計画的な大量生産まで、生産ロット数についても幅広いオーダーにお応えしております。