板金

板金設備

レーザー加工機

最新ファイバーレーザー加工機(2020年導入)

2007年から当社の主力加工機であった3.2kw炭酸ガスレーザー加工機からの入れ替え導入です。

ファイバーレーザーと言っていますが、ファイバーなのは伝送系だけで発振器は6.0kwのDiskLaserです。高出力を安定して出せることが特徴で、当社では3.0kwのパンチレーザー複合機に引き続き2台目の導入となります。
信頼と実績の発振器といえるでしょう。でも機械のお値段がちょっとだけ高いんです、、、ご存知の方も多いと思いますが、トルンプさんのはちょっとお高いんです。(苦笑)

でもこのレーザー加工機にはもう一つ特徴があります。
最近リクエストの多いクリーンカット(黒い酸化膜のつかないチッ素による無酸化切断)はチッ素ガスのコストが課題でした。
この加工機ではチッ素ガスの消費を抑える画期的な装置がついています。しかもファイバーレーザーですから高価なヘリウムが含まれた混合ガスを使用しません。加えて電力消費もグンと低減。さらに超高速、高精度、切断面も滑らか。いかがですか?コストって総合力だと思うんです。

最大加工範囲は3000ミリ×1500ミリ、厚さは鉄鋼板で25mm位まで。
ステンレスやアルミも常時加工していますが板厚や加工条件で加工可能範囲は変わりますのでお問い合わせください。

このレーザー加工機には先代の炭酸ガスレーザー加工機から使用している材料自動供給・搬出装置を取り付けました。
このおかげで、無人運転で連続最大10トン分の材料を加工が可能となっています。
オペレータのついている日中は試作品や小ロット品などの加工を主に、夜間は量産品の加工という具合にスケジュール管理して合理的な生産ができます。

パンチ・レーザ複合加工機

パンチ・レーザ複合加工ってどういうこと?

タレットパンチプレスという機械があります。以前は当社にもありました。
金型で鋼板を打ち抜き製品を作る機械です。
プラズマやレーザー加工機が出現するまでは板金加工の主役であり、もちろん現在も多く使われています。レーザーと違ってガスを使用せず、電力消費も少ない上、金型で撃ち抜くんですから加工が速いんです。

しかも金型を変えればルーバーやバーリング、タップなどの成形加工ができるのでまさに完璧かと思いきや、、、形状を金型に制限されたり、バリや継ぎ目が多いなどの弱点もあります。そこで外周加工や自由な切断はレーザーで、定形穴や成形加工、タップはパンチ加工でと、まさにいいとこ取りの加工機がパンチ・レーザ複合加工機なのです。

大量生産、価格最優先ならタレットパンチプレス、多品種少量生産、品質・コストのバランス重視ならパンチレーザ複合加工機といった選択になるのかなと思います。

積載材料の最大サイズは4尺×8尺(1219mm× 2438mm)まで。
板厚は3.2mmまでの比較的薄物の加工となっています。

5段材料無人運転、連続加工

下の写真が当社に実際入っているものです。
本体は安全のためカバーで囲われていてよく見えません。
また手前にあるのが5段ストッカーで、1段あたり2トンの材料を自動的に供給することができます。

プレスブレーキ

テーマ毎に分けられた充実した設備のラインナップ

当社は合計3台のプレスブレーキを保有しています。
製品の内容によって使い分けられるようなラインナップになっています。

ムラテックBH8525

油圧のパワーとボールネジの精度兼ね備えたハイブリッドタイプ。
最大加圧85ton テーブル幅2.5M アマダ準拠のワンタッチパンチホルダーで豊富なアマダ金型が使用できます。
コストと精度を兼ね備えたマルチユースのブレーキです。

ムラテックBH18530

上記BH8525と同じシリーズで最大加圧185ton テーブル幅3.0Mのブレーキです。

トルンプTruBend7036

高精度サーボ駆動式プレスブレーキTruBend7000シリーズです。
プレス力360kN(36.7ton) 曲げ幅は1.0Mほどと小型ですが、高硬度の特殊金型と独自の曲げ補正技術によって、かなりハイレベルは折り曲げ精度と再現性を実現できます。小さくて細かい折り曲げ部品に威力を発揮します。

その他板金設備

2次元CAD、3次元CAD、CAD/CAM

板金部品の作り方は設備や技術によって様々です。そのため設備に応じた部品図づくりは欠かせない作業になります。

当社では部品図面をつくるための2次元CADに「アンドール社 CADSUPER Lite」を採用。地元の工業高校でも採用されている純国産CADです。
シンプルな機能で部品図面の作図には十分です。

また治具の設計やお客様から頂いた3次元図面の解析に「アンドール社 CAD SUPERWorks」を使用しています。3次元CADの定番「SOLIDWORKS」に完全互換、使い勝手の良さがプラスされたCADです。

レーザー加工機や複合加工機のプログラム作成にはトルンプグループの「エフエーサービス社 Meta CAM」をメインに「キャドマック社 CADMAC」を一部で使用しています。

3本ロールベンダー

3本ロールベンダーを使った薄板(t1.0~t1.6程度まで)のロール加工もします。幅は最大350mm程度までです。

 パイプベンダー

機械装置などのフレームなどに欠かせないパイプ部品の折り曲げ加工もします。

トルクパックプレス

45トンのトルクパックプレスが1台。昔は多くのプレス加工をしていましたが、現在ではほとんど使われなくなってしまいました。
今では穴をパイプにあけるための専用機になっています。

技術紹介

鉄、ステンレス、アルミ・・・
板厚0.3mm~20mm以上、板金業40年の研鑽された技。

当社の板金部門は、立ち上げから40年が経過いたしました。
この歴史のなかで当社は、たくさんのお客様から要求されたニーズに的確にお応えすべく、常に新たな板金技術・工法の習得に取り組み、研究をかさねてまいりました。

現在、対応可能な材質は鉄(処理:酸洗、熱延、冷延、電気亜鉛メッキ、溶融亜鉛メッキ、クロムフリー材、縞鋼板など)、ステンレス(処理:No1材、2B材、#400研磨材、ヘアライン材など)、アルミなど、対応板厚も薄いもので0.3mmくらいから厚板で20mm以上と、非常に幅広くお客様のご要求にお応えしております。
さらに、そのブランク加工(カッティング、プレス)、折り曲げ、成形加工に関する様々な板金技術を当社は保有しております。

当社の板金部門は単なるサプライヤーとしてだけでなく、 お客様の抱える板金技術に関する問題を解決するためのソリューションベンダーとしても積極的に活動を続けております。

材質 板厚等
SS400、SPCC、SPHC、SECC、SEHC、S45C、
SGCC、SGHC、SH370など
0.3mm~20mmくらいまで
(20mm超の厚板の加工もご相談ください)
ステンレス SUS304、SUS316、SUS316L、SUS430など 0.3mm~12mmくらいまで
材料の表面処理も様々に対応
アルミ A5052、A2017、A2024、A6063など 主に2.0mm~3.0mm
(8mmくらいの中・厚板まで対応可能)
その他 チタン鋼板など このほかの素材についてもご相談ください。

無人化・省力化=究極の合理化

これまでの歴史の積み重ねのなか、もちろん板金技法・工法の工夫による合理化は常に行ってまいりました。
しかし、やはり無人化、省力化は重要な合理化の要素のひとつであり、全てそれもお客様にご提供できるサービス内容へと繋がっていると感じております。
当社では、ブランク加工の各種機械に材料のローディング/加工済み製品のアンローディングを自動で行う装置と、自動スケジュール運転機能を配備、またその他板金加工機械も含めほとんどの機械が、その加工内容をデータバンク化できるようになっております。
これにより、現在は無人運転や省力加工といった面での合理的な生産活動の割合を非常に高めております。

板金チームの若返り。アクティブなチャレンジャー。

現在の板金部門は、その平均年齢が30代前半とここ数年でかなり若返りました。
しかし、心配は無用です。
これまで培われてきたノウハウは確実に継承されてきておりますし、さらに若さが加わり、常に能動的で新たな技術の習得にもますますチャレンジ精神が旺盛になって、パワーUPしているとさえ感じます。

チームワークも抜群ですので、工場見学にお越しの際は、そんな姿をぜひご覧ください。

板金技術のシンクタンク。考える板金屋。

お客様からのニーズの多様化によって、現在は当たり前に生産管理が要求される時代です。
さらに、ロットサイズの変動激化、リードタイムの短縮、これに高品質が加わり、すばやく柔軟でクオリティの高い対応が常に求められています。

当社板金部門は、そんなお客様からのご要求にお応えすべく、徹底したスケジュール管理とより高度かつ合理的な技法への探究心をもって、日々の生産活動に取り組んでおります。

小さなものから大きなものまで。

当社の板金部門では、小さな精密板金部品から、大きなカバーなどの大型板金品まで、生産ロットや形状、大きさの面でも幅広いオーダーにお応えしております。

「ハコもの」づくりに関してはもちろん、板金部品製作についてお困りのお客様も当社にぜひご相談ください。